広島市 西区 己斐(西広島)にある精神科、心療内科のクリニック,メンタルクリニック

ごあいさつ

理事長・院長   日域 広昭

 このたび院長に就任いたしました日域広昭と申します。
 平成24年に当院の副院長に就任した際には、下記のようなご挨拶をこのホームページに掲載いたしました。

以下抜粋

 略歴にございます通り、これまで総合病院である広島市民病院、精神科病院である三原病院、総合病院であるとともに教育研究機関である広島大学病院で精神科医として勤務、勉強して参りました。老若男女問わず、認知症、統合失調症、気分障害、不安障害、適応障害、睡眠障害など幅広く精神科・心療内科領域の診療にあたってきました。その他にも、総合病院では内科や外科など他科入院中の患者さんの心のケア、精神疾患の治療や対応(コンサルテーションリエゾン精神医学といいます)も行ってきました。この領域では、せん妄と呼ばれる病状やアルコール関連障害、自殺企図直後の患者さんへの対応などもしておりました。大学病院では発達障害やパーソナリティディスオーダーの疑われる患者さんの診療にもあたっておりました。このように幅広く診療にあたって参りましたが、大学院で双極性障害(躁うつ病)の治療薬である炭酸リチウムの薬理作用の研究を行っていたこと、その後の臨床経験で印象に残る双極性障害の患者さんに数多く出会ってことなどから、気分障害、中でも双極性障害に関心を持っておりました。
 その双極性障害の薬物療法の指針はここ数年で大きく変化しております。この一例にみるように、精神科領域の薬物治療は日進月歩で進化しております。数年後にはまたさらに変化していても不思議はありません。われわれには、常に精神医学、精神薬理学の知識を最新のものにアップデートしていく必要があります。また、上述したような幅広い患者さんに限られた時間の中で適切な診療を行っていくには、基本的な精神療法の完成度を高め、診療の中で実践していくことがとても重要だと実感しております。それは1)患者さんの話を聞き気持ちを受け止める(受容)、2)患者さんの立場になってその気持ちを理解する(共感)、3)患者さんの主体性を尊重し患者さんを支えていく(支持的精神療法)、4)患者さんの状態のみならず、自分自身や患者さんと自分の関係性についても客観的に観察する、という基本的なものです。
 地域において精神科、心療内科の診療所、クリニックが適切な医療を提供することで、患者さんの健康のみならず、生活の質 Quality of Life (QOL)を改善していくことが可能であると確信しております。これまでの経験を生かし、常に精神医学・精神薬理学の知識を最新のものにアップデートするように心がけ、地元、地域に貢献できるよう努力していきたいと考えております。よろしくお願いします。

抜粋終わり

 この中で述べさせていただいた見解は基本的に現在も変わっておりません。しかし、当院で2年間診療して2年前の私とは少々変化しているように思います。2年間で多くの新たな患者さんとお会いしました。治療がうまくいったケースもあれば残念ながらうまくいかなかったケースもあり、感謝されたケースもあればその逆のケースもあったと思います。われわれはうまくいかなかったケースから何かを学び、向上していかなければなりません。診断や治療、判断に悩むことも決して少なくありませんが、まずは、精神医療の大原則である「患者さんの話を聞き気持ちを受け止める(受容)」ことに全力を尽くそうと考えております。未熟な面もあり、常に実践できていないかもしれませんが、そうなれるよう精進してまいります。

2014年12月
日域 広昭

資格・免許

医学博士
精神保健指定医
公益社団法人 日本精神神経学会認定 精神科専門医

略 歴

平成6年3月 広島大学医学部卒業
平成6年5月 広島大学医学部附属病院研修医
平成7年4月 国立呉病院研修医
平成12年3月 広島大学医学部医学系研究科博士課程修了
平成12年4月 広島大学医学部附属病院医員
平成13年4月 医療法人大慈会三原病院医師
平成15年4月 広島市民病院精神科医師
平成16年4月 広島市民病院精神科副部長
平成18年8月 広島大学病院助教
平成21年12月 広島大学病院診療講師
平成24年4月 現職

現在の役職

医療法人 社団 日域医院  理事長・院長
日本郵政株式会社就業支援委員会専門医
広島市精神医療審査会委員
広島市介護認定審査会委員
広島市嘱託医(精神保健福祉相談業務)

LINK


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広島大学病院精神科


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